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C言語のマクロについてです。C言語のマクロには落とし穴が多いので、マクロをマスターして引っかからないようにしましょう。そしてC言語の達人になってください。
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下記のような、異なる型の2つの変数の値を
入れ替える関数マクロをつくったとします。

#define SWAP(type, a, b) { type tmp = a; a = b; b = tmp; }

全体を波括弧で囲み、
変数の宣言を可能にしています。

ところが、このマクロを次のように使用すると
コンパイルエラーとなります。

if (x == 0) SWAP(int, x, y);
else {
	/* 何らかの処理 */
}

このように展開されてしまうからです。

if (x == 0) { int tmp = x; x = y; y = tmp; };
else {
	/* 何らかの処理 */
}

このような問題を回避するためには、
マクロをdo-while文で囲むとよいでしょう。

#define SWAP(type, a, b)	\
	do { type tmp = a; a = b; b = tmp; } while (0)
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C言語の型をオブジェクト形式マクロで定義することは
避けた方がよいでしょう。
マクロではポインタ型を正確に表現できないからです。

#define STR char *

STR s1, s2;

このようにコーディングした場合、

char * s1, s2;

と展開されます。s1はポインタ型ですが、
s2はchar型になってしまいます。

型の定義はtypedefを使用した方がよいでしょう。

typedef char *STR;

STR s1, s2;

このようにすれば、s1, s2ともに
char *型で宣言できます。
#演算子を使った下記のようなコードがあったとします。

#define STR(s) #s
#define MAX_NUM 10

printf("%s\n", STR(MAX_NUM));

この場合、出力結果は、

MAX_NUM

となります。10とはなりません。

もし、MAX_NUMの内容である10と表示させたいならば、
マクロを二段階にする必要があります。

#define STR(s) #s
#define M_STR(s) STR(s)
#define MAX_NUM 10

printf("%s\n", MCR_STR(MAX_NUM));

こうすれば、M_STRの展開時に
MAX_NUMが10となりますから、
出力結果も10となります。
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